だめなり戦記

遁世期 その2

私のブログにコメントを寄せた女性は、毒親持ち、不登校、鬱病などの既往歴を持っていた。彼女は原因不明の生き辛さを解消したくて、スピリチュアル系の詐欺師に弟子入りしてしまい、長年奴隷のような扱いを受けていたらしい。 普通に考えたら絶対に関わりた…

遁世期 その1

退職については一年前から部長に伝えておき、なるべく無用な混乱を避けようとした。特に愛着の無い班だったし、班員も好きになれない奴等ばかりだったが、最後くらいは「立つ鳥跡を濁さず」で行きたかった。 だが、結局はその程度の願いも叶わなかった。班長…

社会人期・病識編

異動直後の私は、完全に燃え尽きていた。望む結果が出るように「段取り」をしたつもりだったが、班長と副班長の権限をフル活用すれば、それをひっくり返す事が出来てしまう。それに課長部長はバカではないから、私の工作を見抜く可能性もある。 もう出来る事…

社会人期・復讐編 その2

余りにも遅過ぎたが、私にも「段取り」という強みがある事に気づいた。班を回せる者は、班を壊す事も出来る。創造の前に破壊ありだ。嫌々ながらもN氏の代わりに班を回していた事が、こういう形で報われるとは思わなかった。 回す為の段取りとは違って、壊す…

社会人期・復讐編 その1

情報戦を制する者は、戦争に勝利する。真珠湾攻撃による空襲・原爆の正当化や、イラク大量破壊兵器プロパガンダを見れば、それは明らかだ。情報戦に正当性や大義など必要ない。より多くの人を騙して、味方に出来れば、それで良いのである。 N氏にも正当性や…

社会人期・パワハラ編

「ワガママな人間は何とでも言うし、相手にするだけの価値も無い」という自分なりの答えを出してから、生きるとは自分の信念を貫く事だと考えるようになった。となれば、信念の根拠となる思想を練り上げ、それを貫き通すだけの力を持つ必要がある。 思想に関…

社会人期・闘病編

愛情飢餓に苛まれ、他人の恐怖に怯え、心の飢えと恐怖心から、つい他人に媚びてしまう自分を、私は心底から嫌悪した。私という人間は、あまりにも惨めだった。このまま生きてもロクな事にならず、この先もっと辛い目に遭うだけだと思った。 実際、私は幼い頃…

社会人期・新人編

社会学者・加藤諦三先生の著書を読み、自分が精神を病んでいる事に気づいてから、いわゆる「夢」を追う事はしなくなった。全ては健全な精神を取り戻してからの話であって、恋愛と結婚、鍼灸の道などは、その後に考えるべき事だと考えた。 当時の郵便局は定員…

思春期・高校編

中学生の頃は自分の将来に関心が無く、漠然と柔道の特待生として進学するものと思っていた。だが、両親は私の絶望的な学業成績に危機感を覚えていたので、中三の時に再び家庭教師を雇った。 結局、特待生の話は来なかったし、自分でも柔道の伸びしろが尽きて…

思春期・中学編

私が通っていた中学校は荒れまくっていて、校内には長ラン、短ラン、ボンタンが溢れ返っていたし、ケンカも絶えず頻繁に殴り合いが起きていた。上級生の中には、タバコをくわえて私服で登校してくるような、鋭いツッパリをかます奴も居た。 私は入学と同時に…

学童期

小学校時代は、嫌われたり、イジメられた記憶しかない。同学年の女子に「お前はつまらない」とか「バカにされてるのに笑ってて気持ち悪い」と言われたり、公園で遊んでいる男子にボールをぶつけられて、取り囲まれた事もあった。 たまに人が居ない公園で独り…

幼児期

私は昭和49年に、新潟県立・新発田(しばた)病院で産まれた人間だ。新潟は母方の郷里だが、何故か一族の者は病気、怪我、事故が絶えず、10代半ばで早世した人が二人も居る。 父方の実家は福島県にある浄土真宗の山寺だが、その歴史は非常に古く、迷信を嫌…